イヌやネコの寿命が延び、高齢者が高齢のペットを飼う「老老介護」が問題になっています。飼育放棄にもつながる老老介護対策として新たなビジネスも登場しています。
せきが止まらない17歳の雌のチワワ、人間にすると80歳代半ばの老犬です。散歩もままならず付きっきりで介護が必要だといいます。
チワワ(17歳)を飼う宮内由紀子さん:「家族というか本当に一人娘みたいな気持ちなので、ちょっとでも長く一緒にいたいなあ」
宮内さんは軽貨物の運送会社を経営しています。イヌの平均寿命が延びている状況や自らの体験から先月、高齢者向けの訪問ペットケアサービスを始めました。
なでしこTOKYO 宮内由紀子代表:「人間の『老老介護』もそうだけど、飼い主とペットの『老老介護』もどんどん増えてくると思うので、そういう飼い主さんのお役に立てたらなあと思っています」
自宅でのトリミングなど、ペットケアの資格を持ったスタッフが様々な注文に応じてくれます。
サービスを利用した石橋弘美さん(68):「おうちでいろいろとケアをしていただけるのは、すごくありがたい」
飼育放棄で収容されたイヌの数は2021年度に2万4000頭を超え、およそ70%が高齢者によるものというデータもあります。
やむを得ずペットを飼えなくなった場合、別の人に譲渡する、施設に引き渡す以外の選択肢もあります。
老犬ホームは、この10年間で10倍以上増えています。老人ホーム同様に金銭的な負担はあるものの、いつでも面会することができ、最期まで飼い主のままでいられます。
東京ペットホーム 渡部帝代表:「1頭1頭の子(犬)に関しては二人三脚で飼い主と相談しながら介護している」
犬は人間よりも老化のスピードが速いため、早めに介護に備えることが飼育放棄を減らすことにもつながるといいます。
東京ペットホーム 渡部帝代表:「基本的には『終生飼養責任』なので、何とかおうちで最期まで自分の子(犬)を見てあげられるように準備とか必要になる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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